日本人に対する礼儀

部分的に抜粋するのも惜しいので…。

ウンベルト・エーコ推理小説『バラの名前』が翻訳、出刊された年が86年だから、すでに約20年前のことだ。日本の西洋古典学者、谷口勇教授が、ある雑誌の寄稿で「...すでに韓国語版があり、はなはだしくはロシア語版まで出ているが...」と書いたことがある。

言葉のニュアンスから考えて、私は当時までも、日本語版を出版できずにいる日本の出版界に、残念な心情を示したもの、と受けとめた。欧州の本が、日本より先に韓国で翻訳、出版されることが多くなかった時代だった。訳者の私は、痛快に思ったり、小気味がいいと思ったりした。初版が出版された直後、私に、谷口教授の手紙が届いた。出版社を経由して、私のもとに届けられた手紙だった。

封筒を開けてみて、非常に驚いた。しっかりとしたハングルを、一つひとつきれいに書き込んだ手紙だった。西洋古典学者は、少なくとも5の言語に習熟しなければならない、と私は聞いている。ところが、谷口教授が韓国語まで書いていることに驚いた。「日本エーコ学会(Japanese Eco Society)」の海外のメンバーとして招待する、との内容だった。

韓国人の私がなぜ日本学会に、それも海外のメンバーとして参加しなければならないのか。くだらない話だ。私は、返事の手紙を送らないことで、同氏の招待を黙殺した。別に申し訳ないとも思わなかった。何せ日本人だから。94年、米国で『バラの名前』と『フーコーの振り子』を改訳していたときだった。突然の用事でソウルへ行ってくる途中、東京の書店に立ち寄ったところ、この難解な2冊の小説を解説した欧州と米国のガイドブック(案内書)の日本語訳本が数冊出ていた。

数冊を買ってカバンに入れた。後日、訳者の名前を注意深く見てみた。大半が、谷口教授が訳した本だった。同氏が訳した本をガイドブックにできたおかげで、私はむずかしいことで悪名高い2つの小説の中のなぞを、かなりたくさん解くことができた。だから、私だけでなく読者も同氏に借りがあるわけだ。だから、私は『フーコーの振り子』の訳者の後期に、書いた。

後日、あれだけ大いに助けてもらうことになったにもかかわらず、谷口教授の招待を沈黙でもって拒んだ無礼さを謝罪し、遠くない将来に同氏に会い、私の公明正大でない身の振り方を謝りたい、と書いた。それから「何回か日本人に対し無礼な身の振り方をした前歴があるものの、相手が日本人ならば、韓国人はちょっとやそっとは無礼であっても構わない、との通念には承服しないことを約束する」と付け加えた。

毎年、寒食になると休暇を取って我が家を訪れる日本人の友達がいる。20年以上続いていることだ。ところが、この友達がある日、私に、私の友達のうち誰かさんと誰かさんには会いたくない、と告白した。いい気分がしなかった。私は、君の友達である前にすでに「誰かさん」の友達だ。君が何の権利で、友達を選別するのか。

日本人の友達が説明した。無礼だとのこと、無差別的に攻撃するとのことだった。自分としてもよく分からない問題(主に外交)について、いちいち人身攻撃に近い無礼さを見せる、とのことだった。同氏はそうは言わなかったが、私は同氏の意中を推測できた。同氏は、私にこのように尋ねているように思えた。韓国人は、日本人にはちょっと無礼にふるまってもいいのか。

先輩の中に、アメリカ人女性と結婚し、2人の息子までもうけている人がいる。先輩の前で無意識的に、何気なく「アメリカのやつ、アメリカのやつら」と話したら、先輩が話した。君、言葉遣いを注意しなさい。「アメリカのやつ」と結婚した私としては困惑してしまうよ。

兄の娘、すなわち私の姪は日本人と結婚した。姪の夫婦は、実家で大きな行事がある度、幼い娘と一緒に韓国に帰国している。わが家族は、兄の前で「日本のやつ」、「倭人」、「チョクバリ(日本人を蔑んだ呼び方)」という言葉を使わないため努力している。努力しているうち、少しよくなった。哲学者ゼノンの言葉通りだ、と思う。

ペリクレス(古代アテネの政治家)の振るまいが、あまりにもきちんとしていることについて、人気取りのための偽善だとする人がいた。哲学者ゼノンがその人に話した。「君も真似してみなさい。知らないうちに上品になるだろうから」。

イ・ユンギ(小説家、翻訳家)

いい加減うんざりだ

このところ忙しかったという事もあるけど、ちょっと辟易というかうんざりした気分で、日記をつける気にならなかった。
そうこうしている間に、色んな事が起きた。

EU憲法は批准に失敗

(フランスとオランダでの否決)だが、ヨーロッパ統合の流れが途切れるとは思えない。何年か遠のいた感じだろうか。

NHKのBSディベート

期待してたけど、その分がっかりだった。なんだか表面的な意見の交換のレベルで終わっていた。全然ディベートになってない。

日韓首脳会談

顔を合せた事に意義があるとか。NHKのBSディベートの投稿記事を見ていても判るけど、韓国に反日の姿勢がある限り、日韓の友好って難しいだろう。
http://uqmgp.hp.infoseek.co.jp/
↑見れば、子供にどういう教育してるか良く判る。で、それを駅とかに張り出す神経。

高金素梅氏の靖国訪問(襲撃?)

靖国がここの所随分話題に上る。

http://blog.goo.ne.jp/mujinatw/e/fcb18f7137d954cc5f2b288422024045
原住民というか、台湾人全体から見れば、日本も国民党も同じ外来政権。植民地主義はすべてマイナスだが、台湾人にとっては同じ外来政権として比べれば、日本のほうがまだしもマイナス点が少なかったといえる。国民党の批判をせずに、日本の批判だけするのは不公平。日本の批判はしてもよい。だが、それなら同じ基準と観点をもってほしい。

至極当然な意見。

中国、末期症状か?

【北京23日共同】中国共産党や官僚の腐敗反対などを訴える農民や労働者が18日から23日にかけ、北京市内の国連機関の施設や米国大使館、フランス大使館へ「陳情」のため相次いで押しかけ、約1000人が公安当局に拘束されたことが分かった。消息筋が明らかにした。

 押しかけたのは、腐敗や農地の強制収用への不満、救済措置を中央政府に直訴するため、北京に滞在している地方農民ら。外国機関を対象としたのは、対策を講じない「中国指導部へのいら立ちの表れ」(消息筋)とみられ、胡錦濤指導部への失望感の高まりを示した形だ。

共同通信) - 6月23日20時55分更新

これって、ちょっと有り得ない現象。

いやはや

 30日、国会ではヨルリン・ウリ党の林鍾仁(イム・ジョンイン)議員の主催で、「04国防白書を正す」と題した討論会が開かれた。

 この席で姜禎求(カン・ジョング)平和統一研究所長は「今年発行された国防白書は、韓国のものか、米国のものか分からない」とし「北朝鮮ジュネーブ合意違反率は10%未満だが、米国のそれは75%だ。しかし(白書は)おこがましくも北朝鮮が違反したと記している」と述べた。

 姜所長はまた、「韓国戦争以降、11回の戦争危機のうち、9回は米国が主導し、南北間によるものは1、2次西海(ソヘ)交戦の1回ずつ」とし、「安保脅威の主犯は北朝鮮ではなく米国」と述べた。 姜所長は北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席の生家を訪問し、「万景台精神…」と記したことがある。

 東国(トングク)大学のイ・チョルギ教授も「白書は政府の政策方向に反しており、反政府文書ではないかと思われる」とし、「北朝鮮の軍事費はミャンマーよりも少なく、北朝鮮の侵略脅威は誇張」と述べた。林議員は「北朝鮮の侵略論、米軍駐屯論は虚構」と述べた。

 これに対し、国防研究院のイ・グンス博士は「すべての脅威が米国から誘発され、西海交戦が韓国の責任だという認識には懸念を抱かざるを得ない」とし、他の軍事専門家も「ジュネーブ合意は北朝鮮が密かに核開発を行なって破棄された」とし「北朝鮮は奇襲能力を持っており、韓国の最戦前は大きな打撃を被るだろう」と述べた。

気づけば日本は「メガアライ(特上同盟国)」

日経ビジネス Express ダイジェスト」より

━■谷口智彦の「地球鳥瞰」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  気づけば日本は「メガアライ(特上同盟国)」
  (5月20日発行のExpress Mailより)
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 日本を「並の」同盟国から格上げし、「特上の」同盟国として扱う動きが、最近ワシントンに現れている。

 主として国防総省筋に目立つ傾向で、英語ではmega ally(メガ・アライ)という。「mega」は、メガトン級とか、メガ・コンペティションというときの「メガ」だ(日経ビジネス5月23日号「時流超流」に関連記事)。

▼出来たてホヤホヤの新概念

 同盟国を指すallyという単語は、普通、前の「ア」に強勢を置く。辞書によれば後ろの二重母音「アイ」を強く言うのも可とあり、この珍しい発音で目立つのがコンドリーザ・ライス国務長官である、まったくの余談ながら。

 ニュース・データベース「Factiva」と、検索サイト「Google」で探してみたところ、「メガアライ」は、その用例が1つとして出てこない。まだほとんど活字になっていない新概念であることがうかがえる。

 メガアライとして米国が重視する国々は、たったの3国。英国、オーストラリア、そして日本である。

 英国と豪州は一応おいて、日本は一体何をしたから、米国「王将」に対する「飛車・角」みたいな地位を得たのか。思いつく限りで時系列を追ってみよう。

▼「英国・豪州並み」にさせたのは

1:2001年「9.11」から3カ月経たないうちに海上自衛隊補給艦隊をインド洋へ派遣、1年後、これにイージス艦を加わらせた。以来今日まで、米国をはじめ各国海軍艦船に燃料と水の洋上補給オペレーションを続けている。

 イージス艦の派遣には、情報を日米間で共有する重要な意味があったと思われる。

 また艦船行動のうち難易度が極めて高い洋上補給を常時して見せることで、海自は中国やインドという新興勢力に日々能力を誇示している。さらにパキスタン海軍などは、日本の供給する燃料を当てにして、作戦へ参加することが可能になった。 海自はその意味で、同盟に「乗数効果」をもたらす存在である。

2:2002年8月以降、米フロリダ州タンパの米中央軍司令部に陸海空各自衛隊から、昔で言えば大佐か中佐クラスの連絡官を常時派遣。「有志連合」の正員として認知させるとともに、日米制服間の情報共有度を高めた。

3:この間2002年4月には、西太平洋潜水艦救難訓練を実施。日本が主催する初の多国間共同軍事訓練となった。

4:2003年4月以降、航空自衛隊は空中給油訓練を米軍の指導下に実施。日本を離れた遠隔地まで航続距離を伸ばす能力を身につけつつある。

ミサイル防衛に対する高評価

5:2003年12月、ミサイル防衛システムの導入を閣議決定イージス艦を使う方式として、米国以外で実施する唯一の国となった。レーダー能力の拡張とあいまって、米国戦略軍(USSTRATCOM)首脳が「全体システムにおける不可欠の一翼」と評するものとなっている(米ネブラスカ州にあるUSSTRATCOMは、ミサイル防衛や宇宙軍を束ねる中枢組織)。

6:このとき、防衛力を外交力とほぼ同列に扱う戦後初の決定がなされている(上掲日経ビジネス記事参照)。

7:また同年同月、「人道復興支援」を目的として、イラク自衛隊を派遣、今日に至る。オランダをはじめ諸国派遣軍が退く中、非戦闘要員とはいえ、自衛隊は古参となった。

8:2004年、北海道から九州・沖縄方面へ、とりわけ「島嶼(とうしょ)」防衛へ、戦略の重点を大きく移し変えた。

9:憲法改正議論の中で、米国との「集団的自衛権」を認めることは、次第にほぼ確実となっている。

▼3年強で30年分の変貌

 と、このように列挙してみると、ここわずか3年強で、日本が大きく舵を切ったことは明らかだ。上記「5」で触れた米戦略軍首脳はこの点に触れ、「日本の自衛隊が近々数年で遂げた変化は、それ以前20〜30年の状態に比べ真に驚くべきものだ」と筆者に述べた。これは国防総省でアジアを担当する別の人からも同様に聞いた評価で、米軍関係者の少なくない人々に共有されつつある認識だと考えられる。

 こうした推移を経て、今や日本はほかならぬ軍事面において、英国、豪州と肩を並べる「特上」扱いになった。

 連休中訪米した町村信孝外相は、ライス国務長官の提案に同意、今後日米豪外相間で戦略協議を定例化する運びとなった。これも、以上の文脈から意味合いを推し量ることができるだろう。

▼絶好の機会を逸した中国

 中国はかねてから、北京大学国際関係学院院長・王緝思(ワンジーズー・おうしゅうし)氏の表現を借りると、「日本はアジアのフランスか、ドイツになればいいと思っていた」(先頃米ブルッキングズ研究所での発言)。欧州でフランスやドイツがそうであるように、日本もアジアにおいて米国と緩やかな関係を保ちつつ、一定の距離を常に置く国であることが中国の利益にかなうと思っていたようだ。

 それが本心ならば、この間に幾度もあった千載一遇の機会を、北京はみすみす逸してきたと言える。例えばかつてソ連を共通の敵として米中が事実上の同盟関係にあった時代なら、中国はイラクに本格派兵していなかったとは限らない。

 しかも中国軍を米軍指揮下へ編入し、危険な地域を担当させさえすれば、世界中の茶の間へ、連日連夜、中国軍犠牲者の数が伝えられたことだろう。

 かたや日本の自衛隊はオランダや豪州軍の庇護下にあって一滴とて血を流すまいとしていたのだから、日米同盟を一瞬のうちに空洞化するにはこれほどの良策はなかった。国内問題にかまけざるを得ない共産党現指導部にはそこまでの戦略眼がもてなかったようだが、逆に言うと過去3年強、日本が矢継ぎ早に進めてきた対米同盟強化策は、常に薄氷を踏む道筋だったと見ることができる。

(谷口 智彦)

靖国の問題

確かに中国・韓国との摩擦も一つの要因だが、この所、靖国の事をよく考える。これも戦後60周年という一つの節目だからだろうか?
靖国神社への首相の参拝について、大きく分けて次の3つの意見がある。

  1. 国を代表する首相だからこそ、参拝すべきでない。
  2. 国を代表する首相だからこそ、参拝すべきである。
  3. 参拝する、しないは首相の自由だ。

で、いろいろと意見の違いを垣間見ることが出来て興味深い。
で、もう一つ未来に向けた姿勢という意味で、今を生きている個人の感覚に質問したい。
「貴方が、仮に日本の関る戦争で戦死したとして、靖国神社に祀られたいですか?」
そしてもう一つの質問。
「そう思うのは何故ですか?」

内政干渉

 自民党武部勤幹事長が訪中時の二十一日、北京で中国共産党王家瑞対外連絡部長と会談した際に小泉純一郎首相の靖国神社参拝への中国の批判について「内政干渉だ」との見解を示したところ、王氏が強く反発し、武部氏が発言を事実上撤回していたことが分かった。日中関係筋が二十三日、明らかにした。中国側が「このやりとりはなかったことにしよう」と提案、公表されなかった。

 関係筋によると、武部氏は会談で、昭和五十三年に締結された日中平和友好条約を取り上げ「条約には内政に対する相互不干渉の原則が明記されている。配慮も必要ではないか」と、首相の靖国参拝中止を求める中国側を牽制(けんせい)した。

 王氏は「いま何と言ったか。あなたは与党幹事長ではないか。まったく信じられない発言だ」と強く抗議。同席した公明党冬柴鉄三幹事長と自民党二階俊博総務局長が「今の(武部氏の)発言は適切ではない」と応じ、武部氏は「誤解があったとすれば撤回します」と述べたという。

武部氏、直球を投げて相手がうろたえている。なのにすぐ撤回だそうだ。そんな簡単に引っ込めるのなら初めから何も言うな。というか、日本背負って中国行くな。
でも、直球が一番効くんじゃないかな。

自民党武部勤幹事長は25日、東京・内幸町の日本記者クラブで講演し、中国の靖国神社参拝中止要求について、「内政干渉とは思わない」と述べた。ただ、小泉純一郎首相が靖国参拝を見送るかどうかについては「首相自身が判断することだ」として明言を避けた。

細田博之官房長官は24日午後の記者会見で、小泉純一郎首相の靖国神社参拝に中国が非難を強めていることについて「内政干渉に特に当たるとは考えていない。厳密な定義は『一国の主権を侵す形での干渉』で、それに当たるとは思わない」との見解を表明した。中国の呉儀副首相が小泉首相との会談を突然取りやめた背景に、靖国問題がある中、日中関係のこれ以上の冷却化を回避する狙いがあるとみられる。

こんな事、認めて良いのか?ダメでしょう。コメントしないって言うのなら何も言わなきゃいいのに。

靖国参拝

一人の男が、都内のある神社に参拝する。ただそれだけの話なんだけど。
聞くところによると、その神社には戦争犯罪者として断罪され、処刑された者が祀られているから、参拝してはだめだと言う国があるらしい。
私の感覚では、人間社会での罪は、裁判により裁かれ、刑が執行されれば赦されるものであるという理解をしている。だから、死刑ならば死刑が執行された時点で、全て終わり。死刑で亡くなった人をどのように慰霊しても、追悼をしても無問題というのが個人的感覚。
だから、その裁判が不当なものである、戦勝国による一方的な裁判で、そもそも戦犯の概念が無かった云々はむしろどうでも良い話。個人的には。
又、死者を弔う、慰霊する、追悼するという行為は、政治とは違う次元の話であるべきとしているので、当然政治が介入するべきではない。いわんや外国が何を言うという感覚だなぁ。
そのA級戦犯も、後に国内的には勿論、国外からも赦免され、多数が復権している。何をかいわんや。

日本が核装備!?

北朝鮮が最終的に核実験を強行すれば日本の核兵器開発を容認せざるを得ない」−−。

米上院共和党政策委員会は中国に対しこのように圧力を加え、北朝鮮核問題解決に積極的に対応すべきだと米行政府に要求した。

「予想される北朝鮮の核実験…大きな危機を防ぐために米国が取らなければならない措置」という見出しで先週、上院議員らに配布した6ページの政策提案報告書による。

◇「日本核」カードで中国圧迫=報告書は北朝鮮の核実験に対し、米国が取るシナリオ3編を提示した。

まず、北朝鮮を核保有国として認める案だ。 これはイランなど「ならず者国家」はもちろん、韓国、日本、台湾などの核開発可能性まで開く危険を抱いていると報告書は指摘している。

2つ目は米軍と韓国、日本、豪州軍を動員し、対北朝鮮封鎖に出るというもの。これは(対北朝鮮の)緊張を高め、戦争に至ると報告書は指摘している。

3番目は、北朝鮮が核実験を強行すれば、米国は日本の核武装を容認せざるを得ないと暗示し、中国が対北朝鮮圧迫に参加するように誘導するというものだ。このシナリオは、米国に北朝鮮の核プログラム廃棄はもちろん(より理想的には)金正日キム・ジョンイル)政権崩壊という成果をもたらすことができ、中国にも日本と台湾の非核化維持という成果をもたらすと報告書は指摘している。

報告書は、結論として「北朝鮮の核実験を防止するのにまだ遅くはなく、その鍵は中国が握っている」とし「米国は中国が北核を防ぐために(米国に)協調するのか、でなければ(日本という)新たな核保有隣国国家を甘受するのか、選択しなければならない」と主張した。

3番目のシナリオを選べということだ。

報告書は、中国が(米国に)協調するという意味は▽北朝鮮の核を完全に除去することに参加▽韓国、日本、台湾のミサイル防御体系を認める▽韓国に「北朝鮮と同盟を結べ」と圧力を加えないこと−−を意味すると明らかにした。

これとともに報告書は「米国は6カ国協議を通じて交渉をしていく一方、国連安保理への上程と対北朝鮮封鎖案も考慮しなければならない」と主張した。また(韓国、日本)など同盟国とミサイル防御体系協力を強化し、海上および地上核配置を含む(米)軍を拡大できると提案した。

◇分析および展望=「日本核」カードは、先月からワシントンで出始めている。中国は領域内の最大競争国である日本の核武装と北東アジアの核ドミノを憂慮し、北朝鮮の核解決に積極的に出るほかないという主張だ。

しかし、カーネギー財団のジョン・ウルフスタル非拡散担当副局長は「米国国内の影響力のある人々のうち、日本の核武装北朝鮮の核解決法になるという人は1人もいない」とし「北朝鮮が核実験を強行すれば米国は(日本の核武装の代わりに)中国と韓国の対北朝鮮支援を全面中断させ、北朝鮮を孤立させる」としている。

2005.05.23 09:23:52

改憲に大きなハードルがある日本には、やや突拍子も無い意見だけど、日本は核兵器を持つとなったら非常に短時間に開発できる素地はあるらしい。
しかし、個人的には、核装備する日本は考えられないし、核の緊張の高まった東アジアは見たくも無い。