北朝鮮軍、弱体化?

【ワシントン=伊藤俊行】レオン・ラポート在韓米軍司令官は8日、上院軍事委員会での証言で、北朝鮮空軍の操縦士は年間12時間〜15時間の飛行訓練しか行っていないことや、陸軍は保有する戦車や装甲車の3分の1から半分の数しか演習に使用しない実態があると報告するとともに、通常兵力が著しく弱体化していることが、核兵器、生物・化学兵器など大量破壊兵器開発の動機になっているとの見解を示した。

 ラポート司令官によると在韓米軍や韓国軍は、月に12時間〜15時間の飛行訓練を行っている。同司令官は、「北朝鮮の通常兵力が戦闘可能な状態だとは思えない」と指摘、その理由について、「燃料を節約するためだろう」と述べた。

 そのうえで、「通常戦力が十分でないから、(他の戦略兵器を持つことを)選択肢にしなければならなかったのだろう」との見方を示した。

(読売新聞) - 3月9日10時35分更新