韓米日に温度差

 わずか1週間の間に開かれた韓米外相会談(14日)と米日外相会談(19日)の結果がかなり異なっている。

 北朝鮮の核問題を「平和的に」「6か国協議の枠内で」解決するといった原則は同じだが、方法論において韓米日の温度差が大きいのではないかという解釈が出ている。

▲雰囲気からして違う韓米、米日会談=結果の発表形式からして明確な違いがあった。両国は会談後、両国外相が立って行う簡単な会見も行わなかった。

 一方、米日会談は共同記者会見を行った。韓米両国は通常の共同報道文もなかったが、米日は共同声明に、しかも共通戦略目標まで発表した。

 北朝鮮の核保有声明についても、米日は「国際社会に対する深刻な挑戦であり、北東アジアへの直接の脅威」とした。「挑戦、脅威」だけでは物足りず、修飾語までつけている。

 一方、韓米では「北朝鮮の行動は、交渉のためのものであるという認識を一致させた」という潘基文(パン・ギムン)長官の説明だけだった。

 何よりも、北朝鮮への圧力の可能性をめぐって、米日は「国連のプロセス(安保理を意味)に戻るかもしれない」といった議論があったと報道されている。

 しかし、韓米では「論議する必要もないし、したこともない」というのが韓国側の説明だ。

▲各国の雰囲気を反映した結果=会談結果の違いに対し、韓国政府当局者は「実質的に大きな差が出たわけではなく、ただ発表で強調された部分が違うだけ」と述べた。

 日本は直ちに北朝鮮への制裁に乗り出すべきという世論が70%を占める。日本人拉致問題北朝鮮の人権問題に対しても与野党が口を揃えている。こうした現状であるため、「北朝鮮への制裁」を言及せざるを得なかったという。

 一方、韓国は北朝鮮への和解政策を展開する政府やその支持世論のため、強気の立場を示すのは難しい。

 米国はそれぞれの会談で、韓国と日本の異なる要求を全部受け入れたという。しかし、「外交は形式(protocol)」という格言に照らせば、米国は韓国よりも日本をより尊重したことになる。

 台湾問題やミサイル防衛(MD)において、米日が共同歩調を取ることにしたのも、韓国の立場とは異なる。

 ソウル大学の朴〓熙(パク・チョルヒ)教授は「米国は北朝鮮に対し『好意的無視(benign neglect)』の段階を超え、『悪意的無視(malign neglect)』まで検討し始めたのではないかと思う」とし、「米日会談でこうした一端が見られる」と述べた。

▲週末の韓米日協議に注目=韓米日の6か国協議首席代表らは今週末、ソウルで北朝鮮の核問題を論じる。北朝鮮による6か協議中断宣言後、初の協議だ。

 22日、中国の王家瑞・対外連絡部長が持ってくる訪朝結果を共に評価し、今後の戦略を論議する予定だ。3か国の間で北朝鮮核問題解決に向け、本質的な温度差があるどうかも注目される。

 さしたる問題がなければ25日に開かれる予定だが、北朝鮮が送ったメッセージの内容と韓米日の事前調整の結果によって1〜2日先送りされることもありうると、政府当局者は述べた。

権大烈(クォン・デヨル)記者 dykwon@chosun.com

 韓国の鄭東泳統一相は21日、国会での答弁で、北朝鮮への50万トンの肥料支援について「核問題や6カ国協議と関連付けない」と語った。

 鄭統一相は「肥料支援は人道支援だが南北間の実務的な協議が必要。南北当局者間の対話が実現すれば、そのテーブルで協議する」と語り、この方針は既に赤十字を通じて北朝鮮側へ伝えているとした。

 さらに「政府としては(50万トンという)量の問題もあり、国民的な合意が必要で、慎重に検討している」と語った。(共同)

やっぱり北への支援はしたいみたいだなぁ。