安全保障協議委員会(2プラス2)を評価する

先日の発表された日米の安全保障協議委員会(2プラス2)の共同声明に対し、日本国内の評価は恐らく2つに分れるだろ。
一つは「米国の東アジアの安全に対する積極的な関与」を肯定的に評価する声、そして一方は、「日本の対米追従の姿勢」を批判する声。ただ、あまり後者の声は少ないように思う。

町村外相と大野防衛庁長官が今日米国へ飛んだ。日本でも明日には大きなニュースになるが、すでに18日付けのワシントンポストがJapan to Join U.S. Policy on Taiwanという見出しで大きく伝えている。これは東京特派員のAnthony Faiola氏の記事で「日本、台湾政策で米と連携へ!」という見出しのセンセーショナルな記事だ。共同がすぐ反応し「台湾海峡有事を警戒 日米戦略目標の全容判明」という記事を昨夜夜中に配信した。

今日も17時台と深夜2時台と2回も報じた程重要なもの。ワシントンポストの記事を簡単に言えば、アジアの支那のプレザンスに日米共同で対処しようというもので、特に重要なのが台湾の防衛を米国が明確に打ち出した事だ。ブッシュ大統領はもしかしたら、歴史上に名を残す革命的な大統領なのかも知れない。日本は支那の膨張政策に苦しめられているので米国のはっきりした政策転換を有効に捉えるべきだ。親米も反米も無い。取り急ぎ親支だけはないという前提の舵取りが必要だ。ところが朝日、NHKを中心とする旧思考メディアや反日サヨク勢力、さらに外務省の一部、経済同友会代表の北城を含めた財界の一部までが、支那覇権主義である大中華共同体=東アジア共同体に呑み込まれる事にご執心だった。

産経新聞で報道された、安全保障協議委員会(2プラス2)の声明文を良く読むと、台湾に関しては「台湾海峡をめぐる問題の対話を通じた平和的解決を促す。 」としか言っていない。