「ムクゲの花が咲きました」

韓国の苛立ち

【ソウル4日時事】韓国の鄭東泳統一相は4日の記者懇談会で、日本で北朝鮮への制裁を求める意見が強まっていることについて、「制裁は北朝鮮に苦痛を与えるが、それ以上の利点はあるのか」と述べ、日本政府や国会が制裁措置に踏み切るのは望ましくないと強調した。  統一相は南北協力を推進する最高責任者。南北当局者協議や核問題をめぐる6カ国協議の開催が実現しない中、北朝鮮を刺激する日本の動きへのいら立ちが表れたようだ。

韓国の姿勢は、なんか変だ。私には理解できない反応だ。統一相の言葉通りには受け止められない。
韓国にも拉致被害者が多くいることを考えると日本と韓国は足並みを揃えることは可能だと思えるのだが事はそう単純ではなさそうだ。
北朝鮮の核の脅威にさらされると言う点でも、韓国は日本と同じ立場では無いのかと思いがちだが、かなり異なっているようだ。
以下ちょっと古い記事だが韓国内に「北朝鮮の核を民族共同のものと見な」す勢力が存在する事が記されている。

 金壽煥(キム・スファン)枢機卿、姜元龍(カン・ウォンリョン)牧師、徐英勳(ソ・ヨンフン)大韓赤十字社総裁、宋月珠(ソン・ウォルジュ)曹溪宗総務院長ら、宗教・学界・市民団体の関係者188人は26日、朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)の核と平和問題をめぐる市民社会の二極化に懸念を表し、「反戦反核と平和にむけて全国民が力を合わせなければならない」と促がした。

 市民団体らは同日午前、ソウル新羅(シンラ)ホテルで開かれた記者会見で、「3月1日にも北朝鮮の核問題を巡って相反する集会が予定されており、こうした対立と衝突が韓半島における対決ムードを高めるのではないかという懸念を抱いている」とし「北朝鮮に過度な敵対姿勢を示すのも現在の状況からして適切ではないが、北朝鮮の核を民族共同のものと見なして、北朝鮮の核保有を認めようとする一部の立場も平和とは相容れない極端な考え」とした。

 また、「戦争の危機を阻止するためには、核開発疑惑に対する北朝鮮の解明が先行されなければならず、韓半島での米軍の移動や再配置は、韓米間の協議と連帯の下で行われる必要がある」と主張した。

以前に韓国政権が北の核容認姿勢をほのめかしていた事もあった。
韓国は、底流にある「抗日」思想を軸に、北朝鮮により大きな親近感を抱いているらしいのだ。
つまり、反日・抗日思想によって、中国、北朝鮮、韓国は容易にまとまる背景を持っている。その強さがどの程度か見極める必要はあるが、頭の片隅には入れておく必要が、日本にはあるだろう。

ムクゲの花が咲きました」

 10年ほど前、金辰明という作家の『ムクゲの花が咲きました』という空想小説が韓国で空前のベストセラーになった。竹島領有をめぐって日本が朝鮮半島に再び侵攻、米国もこれを支持する。これに対し南北共同開発の核兵器で日米両国を撃退するというストーリーで、韓国の原子物理学者が大活躍をする。米国留学中、42歳で交通事故で夭折した李輝昭という科学者がモデルになっている。

 北朝鮮の核開発が進む現実を目の当たりにして、韓国主導で開発した核兵器が威力を発揮したという筋立てが韓国民の心をとらえ、爆発的ブームになった。

これ書いて思いついたけど、中国の意向という話もありだな。