中国に追従する韓国

民主党西村真悟衆院議員の発行のメルマガで、面白い話しがあった。西村議員はなんつうか、民主党の中でも、かなりとんがった方だとは思う。^^;

 正直言って、出席を要請されるまでAPPFとは何か知らなかったが、日本の中曽根さんが言い出して始まったアジアと太平洋に面する国々の国会議員が一堂に会して話し合い、共同宣言を発表する会である。今年が13回目という。

 よって、拉致問題を一歩でも前進させることができればと思い参加することにした。

 参加国は、海の向こうのカナダやアメリカそしてチリやメキシコなど、海のこっち側のアジアは、韓国、中国、ベトナムインドネシア、タイ、オーストラリアなど、海の真ん中は、フィジーミクロネシア、パプア・ニューギニアなど、合計20カ国ほど。

 9日ハノイ着、10日〜13日までハロン市で活発な議論が行われた。  激論は、「拉致問題」である。これが、私の担当。  何故、拉致問題が激論になるのか。  それは、中国と韓国が、「拉致」という言葉が、共同宣言に入るのに反対するからである。

 まず、10日本会議で、小生が「朝鮮半島情勢に関する決議案」を提案した。もちろん、核、ミサイル問題と拉致問題が主題である。私は、拉致問題に関して提案理由説明の半分を費やした。

 以後、13日の閉会式直前まで、「拉致」という言葉を入れろ入れないで騒動が続いく。10日は午前二時まで、11日、12日も日付が変わった。

 なお、この会議では「全会一致方式」なので、一カ国でも反対すれば「決議」はできない。

 詳細は、錯綜していて述べられないが、 中国が「拉致問題」の明記をいやがるのは、表向きは「北朝鮮を刺激する」という理由であるが、 本音は、「北朝鮮は中国の領域内」と思っているからである。 韓国は、北朝鮮の代弁者を相務めて中国に追随する形となっている。

 よって、まるで日清戦争前夜のような中韓の協力である。

 結果は、全会一致で、この二国が反対するが故に「拉致」という言葉は決議文に入らなかった。  しかし、表現は昨年より前進した。そして、決議文の付属文には「拉致」という言葉が入った。

 さて、本大会の全期間・全会議を通じて中国の独善性が目立っていた。  あのようにぬけぬけと嘘を言い、自画自賛できる民族は中国人だけだろうと思われる。  つまり、恥を知らない絵に描いたような厚顔無恥と言うこと。

 まず、開会の冒頭演説で、中国代表はインド洋津波被害対して、世界で一番早く、一番多額の支援を実施したのは中国であると、タイとインドネシア代表がいる前で言い放っていた。  そして、各発言の各所で、台湾は中国の地域であると偏執狂のように言いまくっていた。

氏のレポートから、韓国が中国に、明確に追従している様子がうかがえる。
昨年の盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領のヨーロッパ訪問での発言といい、韓国は米国にとっての(そして同時に日本にとっても)難しい同盟国だなあ、と言わざる得ない。あ、日本とは同盟なんてないんだっけか。^^;

台湾についてのやり取り

西村議員のレポートの後半は中国代表と台湾を巡るやり取り。面白いのでご紹介する。

以下、遅くなった夕食を食べるために一時中断の時、私は以下のように中国代表(前の中国国連大使)を誘った。

  • 「我々は、台湾料理を食べに行くが、一緒に来ないか」
  • 台湾料理は、中国の料理と違うから行かない」
  • 「台湾は中国ではないから、中国の料理と違うんだ。国が違えば、料理も違う。よく分かっているではないか」
  • 「台湾は、中国の一部だ」
  • 中華人民共和国が一度でも台湾を支配したことがあるのか。一度もないじゃないか。だから独立を許さないなど、言うのは勝手とはいえ、よく言えたもんだ」
  • 「台湾は中国の一部だ」
  • 「台湾は台湾だ。その証拠に、あんたは、台湾政府の許し無く台湾に行けないじゃないか」
  • 「あんたが与党でなくてよかった」
  • 「もうすぐ与党になる。楽しみだろ」


(実は、ハロン市に台湾料理屋などなかった。中国側は引っかかったわけだ。)
(なお、中国には、正確には国会議員はいない、だから本APPF会議に中国は出席する資格はない。)

この後、本当に一緒に夕飯を食ったのかは判らない^^;。なんか支離滅裂な会話で、笑えるようで笑えない。いやはや、だが、西村議員の言う方が正論だと思う。
しかし、先のユノカルの買収話は、台湾にとっては正に死活問題だったのではないか?