東アジア共同体と言う悪夢

東アジア共同体が、現時点では道のり遥かな遠い夢だとは思うが、「悪夢」とまでは思わない。
http://www.ch-sakura.jp/bbs_thread.php?ID=85991&GENRE=sougou

今回は、日本の政官学会で密かに進む、「東アジア共同体」の恐るべき企てが、いかに日本にとって、致命的に危険であり、悪夢であるか解説したいと思います。
東アジア共同体」という妖怪は、日本の先人の英知のみならず、”日本史そのものを否定する動き”であることを悟る必要があります。
今後日本は「東アジア共同体」の迷妄を捨てオーストラリアや台湾との防衛同盟を結び、来るべき中国との全面戦争(中国VS 米台日戦争)に備えねばなりません。
そしてFTAが進むタイなどASEANへ工場を移転させ、インド、ASEANを消費市場に発展させ、中国からの製品輸入を停止し 「企業撤退」を断行し、ブッシュ共和党政権を動かして中国経済を完膚なきまでに叩き潰さねばなりません。

確かに現時点では非現実的であり、議論するには尚早である。また中国に大きなカントリー・リスクがあることも合意する。でも、「妖怪」とは思わないし、「中国経済を叩き潰す事」が良い事とは思えない。
ただ、それ以前に課題が山積していて、そういう実際的な話をする以前に解決すべき事が多すぎるのに、話を進めるのは、「危険な議論」になるのは否めない。
もし、本当に中国が潰れてしまったらどれほどの災厄が、日本を含めた周辺国に降りかかるか!それを考えると、彼の国がなんとか普通の国になって貰う事を祈らずには居られない。

東アジア共同体」への疑問

産経の小森さんも疑問を呈していらっしゃる。
http://www.ceac.jp/j/column/041210.html

一応、それぞれのページで挙げられた疑問点を整理し、列挙しておこう。

  1. なぜアジア太平洋経済協力会議(APEC)ではいけないのか?
  2. 米国、オーストラリア、ニュージーランド、台湾をアジアから排除する意図があるのではないか?
  3. 日米同盟はどうなるのか?
  4. 日中間の領土問題はどうなるか?(尖閣諸島問題など)
  5. 靖国問題に象徴される両国間の歴史認識、文化的価値観の違いはどうなるか?
  6. 中国側の国民にしみついた反日の思考と感情はどうするのか?
  7. 中・韓は反日連合として組み、”中韓が全ての決定権を握る”ことになりはしないか?
  8. 意図的に日本を弱体化させ、内政干渉し、日本から最大限貪り取る政策が取られるのではないか?
  9. 人口比例の多数決で意思決定が行われ、日本の発言権は中国の10%未満となり、日本の意志が全く反映され無くなるのではないか?
  10. 日本の資金、技術、知的所有権中韓に吸い上げられ貪り食われることになりはしないか?(EUでのドイツの事例)
  11. 中韓との同盟はアメリカとの軍事的敵対をもたらし、日本はアメリカと中国との狭間で瓦解するのではないか?
  12. 域内往来の自由化により、大量の犯罪者が流入し治安は極度に悪化するのではないか?(東京の池袋から新宿に至る地域)

2番目の問題は驚きだ。そんな具体的な話があるのか?なんだか中国主導で話が出ているのではと推測されるが、だとすると大いに問題だな。とにかくそんな具体的な話になってるなんて思いもしなかったが、そういう事だとブレーキを掛けざるを得ない。
というか、今の中国が共産党一党独裁の国家である限り不可能だろう。^^;
挙げられた懸念は確かに重い。個人的には、台湾は中国から独立している事が不可欠だと思っている。ただ、現在2国間関係を中心にFTAが締結されるなどの動きがあるが、それが多国間ベースに加速し、各々の結びつきが強まれば、長期的には地政学的に近い国家間で、緩やかな統合が進むと思われるし、東アジアの安定に寄与するのではと考える。

時限爆弾を抱えた隣国

http://www.lca-j.co.jp/cbc/top/report_01.htm

現在の中華人民共和国は、乱気流の中を非常に狭い着地点目指して飛ぶ飛行機である。
乱気流とは・・・景気の過熱、人民元問題、国営金融機関の不良債権問題、広がる所得格差、犯罪、汚職、模造品問題、デフレーション、失業率上昇などである。
これらの乱気流の中をバランスを崩さず、「共産党一党独裁政権の維持」と言う狭い着地点を目指して、フライトを続けているのである。
乱気流に巻き込まれたら最後、歴史的に見て、貧富の拡大を主な原因とした「革命」が起こり、「共産党一党独裁政権」は滅びてしまう。

だそうである。しかし、まるで「中華人民共和国」を「中国」に、「共産党一党独裁政権」を「清朝」と読み替え等すると、そのまま清朝末期の中国の状況と読み替えられそうな状況ではある。

中国の「階級社会」

http://www.lca-j.co.jp/cbc/top/report_03.htm

日本では、日本人ならばほぼ同じ常識が通用し、情報、価値観、生活レベルも、大差ないという感覚を持っています。東京に住んでいる人間も、田舎に住んでる人間も、ほぼ同じ食べ物を食べ、ほぼ同じテレビ番組を見ています。また、日本のすばらしいところとして、平等主義や共存共栄主義的なところがあり、それが市場の均一化と安定をもたらしています。
しかし、中国は違います。もともと貧困状況の中の平均主義から今脱皮し、新しい生活レベルの社会主義?平等主義に切り替わりつつある状態です。その過渡期にある現在の状況は、完全に階級社会です。山奥で、電気もなく、昔ながらの貧しい生活をしている中国人がいれば、上海の超高層マンションで、日本よりも優雅な生活を送っている中国人もいます。

資本主義の日本と、共産主義の中国。どこでどう間違うと上のような状況になるのか。(笑)
まるで立場が逆転しているかのような状況。しかし、「完全に階級社会」って何?階級闘争はどうなったの?過渡期だからとExcuseしてるけど、そもそも体質的に階級社会なのではないのか?やはり、中共王朝の末期なのか?