金正日死亡説

数日前、新聞の朝刊で「金正日死亡説」の事を読んだ。

ソウルの証券街で25日朝、北朝鮮金正日総書記が死亡したとの噂が一時流れ、証券会社関係者が事実確認に当たるなどの騒ぎがあった。共同電では、その後、死亡説は根拠のない情報と分かり、同日午後には騒動は収束した。

金正日の看板を降ろし、金正日バッジも止めだそうだ。

北朝鮮の公共場所から金正日キム・ジョンイル)国防委員長の肖像画が撤去されたのに続き、金委員長の顔が入ったバッジも消えていると、政府当局者が24日明らかにした。   当局者は「最近、海外公館や対外貿易従事者、外国人案内担当者らが、金正日バッジを着用していないことが確認された」と述べた。   こうした措置は、金委員長が昨年末、バッジの製作を担当する平壌ピョンヤン)万寿台(マンスデ)創作社に生産の中断を指示し、7月に金日成(キム・イルソン)主席10周忌を迎えて使用中止を強調したことによるものだと、当局者は付け加えた。

で、ロシアからの観測ではこうなる。

ロシアのコメルサント紙が22日報じたところによると、北朝鮮の公共施設で金正日キム・ジョンイル)国防委員長の肖像画が撤去されたのは、息子に権力を移譲する、という信号だという。同紙は「父の影...息子に権力を譲歩する」と題付けられた記事で、平壌ピョンヤン)で最近、権力争いの兆しが見られていて、肖像画撤去は金総書記を脅威するものになり得る、との見方を示した。   また、専門家の話として、北朝鮮政権は現在1人が統治するのではなく、軍部全体が出ており、金総書記はこれらの中の一つの象徴にすぎない、と伝えた。とりわけ「ポスト金正日」については、金総書記の先妻、成恵琳(ソン・ヒェリム)の息子である金正男キム・ジョンナム、33)氏と2度目の夫人・高英姫(コ・ヨンヒ)の息子であるキム・ジョンチョル(22)氏が注目されている、と報じた。   だが、同紙は、キム・ジョンチョル氏が有利だ、との見方を示した。金正男氏は2001年、密入国を図った日本で追放処分を受けた後、金総書記の関心を受けられなくなったとのこと。

既に朝鮮日報のニュースでは、こういう記事が出ている。

北朝鮮が既に「ポスト金正日」を決定し、後継者は最近死亡した高英姫(コ・ヨンヒ)氏と金総書記の間に生まれた長男・金正哲(キム・ジョンチョル/23)氏になる可能性が高いと専門家は分析している。   鄭成長(チョン・ソンジャン)世宗(セジョン)研究所研究委員は26日、慶南(キョンナム)大学・極東問題研究所で北韓研究学会と高麗大学北韓学研究所が共同で主催した「北朝鮮社会の立体的理解と北朝鮮研究」をテーマにした学術会議で「最近、信頼できる消息筋から後継者の決定を聞いた」と述べた。    鄭研究委員は「金正哲が今年4月に党組織指導部の要職である第1部部長に任命されたと聞いている」とし、「これまでの経過をかんがみ、金正哲が後継者に指名されたか、指名に準じる措置が取られた」と主張した。

一方、米国に擦り寄る姿勢を示しているそうな。

訪朝(今月16〜20日)した後、23日に韓国入りした国連総会のピン議長(ガボン外相)は、24日「北朝鮮から非常に肯定的なメッセージを受け取った」とし、北朝鮮側から「米国と共存したいとの意思を(米国に)伝えてほしい」との依頼を受け、米側に伝達する予定であることを明らかにした。   ピン議長はこの日、外交通商部(外交部)の庁舎で、外交部・潘基文(パン・キムン)長官に会い、このように説明した。

金正日が死亡したかどうかは未だ不明だし、単に北得意の交渉プロセスの一つかもしれないが、北朝鮮に変化が起きているように思える。
もし北朝鮮が変化し、自由や正義、平和を尊重し、国家の名のとおり民主主義を基礎にした国家に生まれ変わるなら、日本だけでなく世界は大歓迎なのだが。ま、その前に拉致問題やら、核疑惑やらをサクサクと片付けて欲しいものだ。
ネットをうろついていたら、こんな記事を見つけた。

後楯の中国で金正日キム・ジョンイル)総書記の秘密資金を担当する金庫番が最近、300万ドル(約3億1500万円)を持ち逃げし、シンガポールで失跡していたことが発覚した。スーパーK(ニセ米ドル)や薬物、ミサイル密輸…。不正な外貨獲得のすべてを知る男に、秘密警察の要員やヒットマンも派遣されているという。金総書記の肖像画撤去、尊称の廃止など北の変節も伝えられるなど、ベールに包まれた独裁王朝の瓦解の兆しが内部からも見えてきた。

まその、どこからどこまでが本当か判らないけど、、、