「反日」は政治の道具、そのとおりだなぁ

宮崎正弘氏のMLより転載。

米国へ亡命した知識人らはいかなるコメントをしたか
 中国共産党は「愛国」を語る資格があるか。「反日」は政治道具だ
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 米国へ亡命した中国の知識人らは反日暴動を、庶民の感情の発露、自然発生デモなどと
見ていない。
かれらは反日デモをいかに総括したか?


『北京之春』を主催する胡平(主幹)は、

中国共産党は抗日戦争の主体でもなければ八カ国連合軍の一員でもなかった。その強烈
な劣等感から過度の反日歴史改竄となる。政治の暗黒、官僚の腐敗、困窮する農民、失業
のあえぐ労働者、庶民は開発ブームにも乗れず、満足な家にも住めず、子供を学校へやる
ことさえ出来ない。「反日」なんぞ、いったい彼らと何の関係があるのか?」


呉国光(趙紫陽のブレーン)は、

中国共産党が愛国を吹聴する資格などあろうか? マルクスは労働者に国境はない、と
国際的な共産主義を説いたように、共産党は外国製であり、しかも共産主義が中国におい
てすら破産した事実は明白である。これを、庶民や青年のあいだにとくに強い民族主義
情緒や愛国主義なるものに訴えて誤魔化し、庶民を利用しようとしているが合理的でもな
い。かれらは共産党の利益のためには愛国とか民族の利益とか、利用できるものを手段化
し、利用しているに過ぎない。かれらのいう愛国は偽物である。選挙もなければ表現の自
由ももたない中国の民衆はいずれ、党の鼓吹する「愛国」にはなんらの価値がないことを
知るべきである。


林保華(NY在住評論家)は、

「北京政権は反日を騙しの材料に使った。内政的需要がそうさせたのだ。いま百万人もの
退党運動や台湾への反国家分裂法へのリアクションの強さを目撃して、反日情緒を梃子い
れし、海外華僑もついでに駆使して、日本の国連常任理事国入りを阻止しようとしてい
る。これで日中関係はもっと悪化しようが、反国家分裂法が日本と米国の安全保障の絆を
むしろ強めてしまったように、中国共産党の硬軟使い分け戦術は逆効果を産むだろう」
 しかも「日本国旗を焼き、日貨排斥を訴えて、外国資本が株式、不動産市場から撤退す
れば、困るのは胡錦濤自身ではないのか?」