昨日の補足

産経新聞の読者ではないので知らなかったが、既に昨年5月に韓国の左傾化について記事が掲載されていた模様。一年近く前で、さすが良く見抜いていたと言うべきだ。
なんと言うか、韓国の事大主義、それで良いのか!と思わせる。

 韓国政治は先の総選挙の結果、大きく様変わりしつつある。新人議員の大量登場や世代交代による若返り、保守派の後退と社会主義政党の進出など…。

 これは盧武鉉政権誕生の背景もそうだが、全体的にいえば韓国政治あるいは韓国社会の左傾化の結果である。  北朝鮮に対する態度や見方も同じで、韓国は北朝鮮とはもう敵対関係ではない。  北朝鮮に対する批判国でもない。端的にいえば韓国は今や北朝鮮の友好国なのだ。  だから日本人拉致問題をはじめ日本と北朝鮮が対立するときは、韓国は北朝鮮の立場を擁護し日本を批判する。  今後、日本と北朝鮮の国交正常化交渉が本格化すれば韓国世論は間違いなく北朝鮮の立場に立つだろう。  この韓国社会の“変化”はイヤでもしっかり知っておかなければならない。  このことは日本人として“冬ソナ情緒”を楽しんでいても、ちゃんと頭に入れておかなければならない。  韓国世論は先の総選挙で左派・革新系の与党ウリ党社会主義政党民主労働党を支持し保守系ハンナラ党を拒否した。  そのウリ党の政策委員会が行った党内アンケート調査によると、「韓国が今後、最も重点を置くべき外交相手はどこか」という質問では中国が63%で米国は26%にすぎなかった。  また、中央日報の新人議員(与野党含む)に対する調査でも「対外政策で最優先に考えるべき国」は中国が55%で米国45%を大きく上回った。  この結果を新聞は「政治に“脱米親中”の兆し」と伝えている。  ちなみにいずれの調査でも「日本が重要」という回答はゼロに近かった。  また最近、与党ウリ党の首脳に会った日本の要人の話によると、ウリ党首脳は日韓関係の重要性を口にしながらも最後は「これからは韓国、中国、日本の三国の協力関係が重要」と強調していたという。  日米韓の三国ではなく、米国の代わりに中国を入れた「韓・中・日」というところがミソである。  韓国では最近、日本の話が出るとこの種の「三国協力論」をよく耳にする。  中国重視は、中国の経済発展で中国との経済関係が急速に拡大していることがとりあえず背景にある。  ウリ党でも「実利は大陸にあり」などといった議論がにぎやかだ。  韓国では今、「日本はもういい。これからは中国だ」のムードが広がっている。  そしてその一方で韓国社会には近年、反米感情が目立つ。米軍基地問題から最近はイラク戦争がらみで反戦・反米が活発だ。  とくに左派・革新系が主導しているテレビでは反米報道花盛りである。  この反米は当然、親・北朝鮮と裏表の関係にあるが、米国の友好・同盟国であるはずの韓国の公共放送が、今や反米報道に熱を上げているのだ。  政府はまだ「韓米同盟の重要性に変わりない」とか「韓米日協力体制」をいってはいるが、社会的雰囲気としては韓国はもはや必ずしも親米の国ではない。