日韓基本条約公開

韓国における日韓基本条約交渉文書の一部が公開された事を受けて様々な議論が行われている。

韓国紙の反応

17日に公開された韓日協定文書は、われわれの恥ずかしい過去を暴く。 植民地支配者の日本が「被害補償はない。経済協力だけがある」と主張したが、これをきちんと質すことはできなかった。 強制的に連行された徴用者の血と汗を代価に交渉を行ったが、お金を手にした後、被害者にはごく少額だけを補償した。 その結果、論議は40年間続き、遺族らは「恨」を抱いた。 不実、非道徳、不透明な交渉という指摘が出てくる理由だ。

個人的には何故非公開とされたのかが疑問として残る。もっと早くに公開されるべきものでなかったか?非公開になった理由は恐らく韓国側にあったと推測するが、このことで余計なしこりが出来たのではないか。
韓国も、日本の支払った個人補償のお金の使途について、恥ずかしいと思うことはなんら無いのではないか。

しかし当時のわれわれの立場にも目を向けなければならない。 60年代初めの韓国の1人当たり国民所得(GNP)は世界100位水準だった。 62年の1人当たりGNPは87ドル、63年100ドル、64年103ドル、65年105ドル…。 国民総生産は62年が23億ドル、65年が30億ドル水準だ。 当時の経済成長率に関する資料は韓国銀行にもない。

若い男女らがドイツの炭鉱鉱夫、看護婦へ向かい、彼らを慰労しに行った大統領が涙を流した貧しい時代だった。 こうした状態で、二度と触れることができないお金を得ればどうするべきか。 たとえ被害者の涙が込められたお金とはいえ、国家の発展と子孫の未来のために経済建設という戦略的選択をするべき状況ではなかったか。

朴正煕大統領

当時の大統領、朴正煕(パクチョンヒ)という人はどの様な評価を受けているのだろうか?

 歴代大統領の中誰を一番尊敬するのかと尋ねれば庶民らは一様に朴正煕前大統領だと話す。維新独裁者朴正煕をなぜ尊敬するのかと反問したところ,独裁でも非独裁でも国民が暮らして,犯罪がなくて,生活に不便さが無いようにする指導者が第一だと庶民らは話していた。また政治の目的は国家利益と国民の福祉ではないのか。国家を発展させる事ができなくて国民の暮らす問題も解決できない指導者はいんちき指導者とした。

 朴正煕前大統領が経済開発資金調達の為に西ドイツ訪問時私たちの鉱夫らが仕事をしている炭鉱村を訪ねて行って,祖国が貧しくて貴重な皆さんを(西ドイツ鉱夫は大部分高学歴者)遠い土地で仕事をするようにさせた本人は罪人ですという題目にいたりに演説を継続する事ができなくて泣いてしまった。

 太極旗を手に持って鉱夫も,看護師も,陸英修女史も泣いた。ドイツ山川も泣いた。西ドイツ大統領はハンカチを取り出して,朴前大統領の涙をふいてくれながら,韓国指導者の愛国心がこのように高いが韓国は必ずしも起きて'漢江(ハンガン)の奇跡'を創り出す経済復興を成し遂げる事だと慰労した。

 私達の庶民は空に叫んでいる。国民所得76ドルの最貧困国家だった韓国を第13位の経済大国で建設した朴前大統領のような方がまた1人現れて,私達の経済をまた生かしてくれと!

韓国の困難な時代を一生懸命導いた、韓国の人にとって誇れる指導者だったように思われる。軍事独裁的な性格とか、金大中氏の誘拐事件など不透明な側面もあるけれど経済再建には成功しているようだ。何れ、もう少し調べよう。

野党対策

個別賠償を含む賠償問題が「完全かつ最終的に解決」されてしまっていた。 これは大変な問題です。 今まさに裁判で個別賠償を求めている人たちも居るんですから・・・。

韓国でこんな話が出てきた背景には、こんなからくりがあります。

この条約を結んだ当時の大統領は朴正熙(パクチョンヒ)という人物です。 彼には娘が居ます。 その娘さんが、野党第一党の党首なのです

もうお分かりですね?

政府(与党)がこの話をリークすることによって、何が起こるか。 個別賠償の分を韓国政府が受け取って予算に組み込んでいた事実への怒りはどこへ向くのか。

「野党の党首はとんでもない奴の娘だ」 「政府は隠されていた事実を公表した素晴らしい連中だ」(公開理由は「国民の知る権利〜」ですし)

というわけですよ。

一つの視点かと。