歴史歪曲

以前、読んだ「反日に狂う中国」。

ここで中国で教えられている歴史の歪曲例に「田中上奏文」が中国の高校の教科書で歴史の事実として教えられている、とあった。

田中上奏文

ほとんどの日本人は、こんなもの聞いたことも無い。勿論、自分も知らない。で、どんなものかと検索していたらひっくり返りそうに面白いサイトを見つけた。
http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/tyousa02/tushu1.htm
特に、「反日アミューズメント(抗日記念館)」が秀逸。ここで、その「田中上奏文」が展示されているらしい。で、そのサイトに以下の記述があった。

田中メモリアル
「日本軍の計画的な謀略」を裏付ける物的証拠とされている。「田中上奏文」とも「田中奏摺」とも呼ばれる。内容で最も有名な部分が「支那を征服せんと欲せば、まず満蒙を征せざるべからず。世界を征服せんと欲せば、必ずまず支那を征せざるべからず……これ乃ち明治大帝の遺策にして…」のくだりである。
日本は世界征服の野望のためのプログラムを用意し、その手始めに満州支那に侵略した、というのだ。
明らかに偽造文書なのだが、1930年代に米国や中国で出回り、日本に対する強い反発を呼んだ。
これを作ったのはソ連KGBの前身であるGPUで、英語版は米国共産党によって大量に配付された。 (産経新聞・平成11.9.7)
肝心の「田中メモリアル・日本語版」は存在しない。
東京裁判では「共同謀議」による陰謀史観を前提にスタートした。田中メモリアルを日本の計画的侵略の証拠として使おうとしたが本物と立証できず、検察側は共同謀議説を放棄してしまった。
ところが、中共ではまだこれを本物であると頑張っていて、出版し続けている。
ギネスブックによれば、史上最高のベストセラーは「聖書」(25億冊)で、次が「毛沢東語録」(8億冊)だそうだ。そして何と「田中メモリアル」がそれに続くらしい。

おーいギネスブックさん、こんなこと言われてるよ、マジかー?
まぁ誰によって書かれたか、ここの記述が正しいのか間違っているのか知らないが、日本では事の真偽以前に、その問題の存在自体が認知されていない。中国もいい加減な事を主張して、反日感情を煽るの止めてもらえないか?ったく。

日清戦争孫文

で、上述の「反日に狂う中国」の中で、他に中国の高校教科書で歴史の事実とされているのが、日清戦争が「日本が仕掛けた中国侵略戦争だった」と教えられている事。それと孫文に関する記述で、彼が「日本の支援によって革命を起こす経緯は完全に削除されている」事。
私は、日清戦争は「列強など他の帝国主義勢力によって朝鮮半島を支配されたくない日本と、朝鮮を属国と考えていた清国が、自らの宗主権を確立したいという思惑がぶつかった結果起きたもの」と理解している。
当時は帝政ロシア大英帝国ドイツ帝国などの帝国主義の時代。日清戦争清朝大日本帝国の国家間のエゴとエゴのぶつかりあいの結果起きたもので、中国への侵略戦争とは言えない。では中国ではアヘン戦争やアロー戦争の事をどのように教えているのだろうか?

孫文も、日本での活動、日本の支援なくして彼の業績は語れないと思うのだが、理解に苦しむ。
日本で孫文の生涯を描く映画を作ったらどうかと思った。誰かやってくれないか。
孫文メモ

  1. http://www.c20.jp/p/sonbun.html
  2. http://www.yorozubp.com/asiaism/asiasunwen.htm
  3. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E6%96%87
  4. http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h10_1/jog043.html
  5. http://www2s.biglobe.ne.jp/~t_tajima/nenpyo-4/ad1895a2.htm

反「東京裁判史観」

先のサイトに以下の記述があった。一つの興味深い視点ではないか。

日本は大東亜戦争を通じ、アジアを支配していた白人勢力と戦った。破れはしたもののアジアの植民地は相次いで独立することができた。この歴史的転換期に支那はアジアの敵である白人勢力と手を組み、日本と戦っていたのだった。日本は降伏したとはいえ「聖戦」には勝利したと言える。カッコいいところを日本にさらわれた支那としては、日本の戦争を貶めたい気持ちでいっぱいなのだ。