愛国心について

前に鳥居民氏の”反日で生きのびる中国”という本のことを記した。

「反日」で生きのびる中国 -江沢民の戦争

「反日」で生きのびる中国 -江沢民の戦争

その本の中で、中国では愛国主義教育が極めて熱心に行われていると言うことが紹介されている。愛国主義教育とは即ち反日教育だそうだ。


愛国心はどの国の国民においても当然の気持ちであり、大事な感覚だと思う。日本でも、国旗には敬意を払うという事は、学校で礼儀としてきちんと教えるべきだと思う。
でも、同時に注意しなければならないのだ。
自分の国を愛するのと同じように他国も尊重しなければならないと言うことを。
自分の国を愛する気持ちが高じても、他国を否定したり、馬鹿にするような事をしてはならないと言うことを。

また、同時に注意しなければならない。
愛国心は自国の状態・行いに対する国民の注意の目を曇らせる。このことは為政者に利用され、たやすく彼らの失敗を覆い隠し、自らへの批判を他国への非難に転化させてしまう。

我々日本人は過去にこういう事を学んでいる。私は、だから他国に伝えたい。もちろん中国にも、そして米国にも。
いまや私たちは国という概念を超えて、地球規模で物を考えなければならない時代に生きている。
愛国心を超えて考える術を培う必要があると思う。