地上の楽園
李英和氏の本に続いて。
在日コリアンだった鄭箕海(チョン・キヘ)氏の、1960年に日本から北朝鮮に帰国し、さらに脱北し韓国に亡命するまでの悪夢の三十四年間の記録だ。
- 作者: 鄭箕海,鄭益友
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/11
- メディア: 文庫
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オンボロ船、食堂や船室、トイレの臭気、女性乗務員の身なりなどから日本と比べ物にならないほど北朝鮮は遅れていると直感している。
船が動き出すまでに「話が違う。もしかすると、自分たちはとんでもないところに行こうとしているのではないか。」と暗い将来を見抜いている。