ホロウィッツ氏の発言

今や中国でさえポスト金正日時代に備えている中、盧武鉉ノ・ムヒョン)政権だけが既に過ぎ去ったも同然の政権と恋愛をしている。 マイケル・ホロウィッツ米ハドソン研究所研究員は7日、先日盧武鉉大統領が英国、ポーランド、フランス歴訪中に行った発言と対北朝鮮政策を辛辣に批判した。 ホロウィッツ氏は米国が制定した北朝鮮人権法の母体となった北朝鮮自由法案の草案作成に関与しており、北朝鮮政権の交替を主張する代表的対北朝鮮強硬派でありながら、新保守主義者(ネオコン)に分類される人物だ。 ホロウィッツ研究員は同日午後、ソウル市内で、北朝鮮救援運動が主催した「金正日政権交代戦略の理解と可能性」というテーマのシンポジウムに出席し、「(今回の外国歴訪で)中国を友人と発言することで、このように短い時間に信頼を失ってしまった大統領は初めて見た」と盧大統領の発言を激しく非難した。 また盧大統領が米国のネオコンに向け発言したものと報道されている「誰かと争わなければならない時は、争わざるをえない」という発言を取り上げ、「その対象はブッシュ大統領ネオコンではなく、北朝鮮の人権改善を祈願し毎週教会に通うキリスト教人と人権団体になるはず」と反発した。
「韓国ではよく知られていないが、北朝鮮人権法が通過したのはブッシュ大統領の信念やネオコンの圧力ではなく、キリスト教ユダヤ教団体の圧力のためだった」と述べた。
ホロウィッツ研究員は、「米国は盧武鉉政権の対北朝鮮政策が金正日政権を崩壊させず住民を引き続き餓死させるべきものだと理解している」とし、「このため日本や中国政府からも尊敬されずにいる」と主張した。
さらに、6か国協議と関連し、「数十億ドルの支援と引き換えに問題を解決しようという努力は成功できないだろう」とし、「今は6か国協議ではなく、北朝鮮を除いた5か国がポスト金正日に備える会議を開くべき時」と断言した。
また、「我々は今、北朝鮮政治犯収用所内部の凄惨な状況を撮った動画を入手するプロジェクトを始めており、このフィルムが公開される瞬間、金正日政権は崩壊するはず」とし、「結局、盧武鉉政権の対北朝鮮政策は韓国を国際社会から孤立させ中国からもそっぽを向かれるおぞましい結果をもたらすことになるだろう」と主張した。
チョソン・ドットコム

米国の代表的な対北朝鮮強硬論者、マイケル・ホロウィッツ・ハドソン研究所首席研究員は「北朝鮮は1年以内に崩壊するはずで、金正日キム・ジョンイル)は来年のクリスマスを楽しむことができないだろう」と主張した。 ホロウィッツ氏は23日、ワシントンのハドソン研究所で「平壌ピョンヤン)にはクリスマスがない:金正日政権は持続するのか」というテーマで講演を行った。ホロウィッツ氏は「金正日政権維持の対価がますます膨らみ、中国が(北朝鮮の)一将軍をを選んで政権を奪取させ、これによって中国軍20万人を北朝鮮に送るというシナリオを検討中」と主張した。 また「9月に米上院が北朝鮮人権法案を全会一致で通過させたのは、北朝鮮政権の終末を知らせる強力な信号」と語った。   ホロウィッツ氏は「それにもかかわらず、盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領は米国で『北朝鮮政権の崩壊は韓国が願わないこと』と強調した」とし、「これは韓国を孤立させる困惑の発言」と批判した。さらに「盧大統領の支持率は19%にすぎず、彼の対北朝鮮政策が国民の同意を得るのは難しい」と主張した。

金正日政権維持の対価がますます膨らみ、中国が(北朝鮮の)一将軍をを選んで政権を奪取させ、これによって中国軍20万人を北朝鮮に送るというシナリオを検討中」

って話が気になる。朝鮮の統一はならないのだろうか?と言うことで少々調べて見るとこういうホームページがあった。

北朝鮮については6ヶ国協議の枠組みの中で支援停止、その後、韓国との併合よりも新しい国づくりを構想

日高義樹氏の見解

日高義樹氏もマイケル・ホロウィッツ氏と同じ米国ハドソン研究所の主席研究員。
ブッシュ大統領に強い影響力を持つシンクタンクの見解だけに軽く見るわけには行かない。
と思って、ちょっと調べると面白いサイトを見つけた。
http://www.radionikkei.jp/wmv/wmv-040925.html
ここで、日高氏が面白い事を語っている。2004年9月25日放送分で、アメリカの大統領選挙前の話であるが、ブッシュ再選後のアメリカのパワーゲームがどう行われるかを説明しており興味深い。ここで日高氏が語った事を要約すると次のとおりである。

北朝鮮問題

  1. 中国と北朝鮮とは別問題
  2. 2005年から半年以内に決定的な対立が起こり、金正日政権は崩壊させられる
  3. 日本ではブッシュ政権イラク戦争で懲りて北朝鮮に妥協的な姿勢をとっていると言われるが、今の妥協的な姿勢はあくまで大統領選挙戦略で、イラク情勢とは無関係。
  4. 金正日は冷戦終結後の問題点のトップイシュー
  5. 北朝鮮は何度もアメリカを騙して来た。だから第一の標的である。

台湾問題

  1. クリントンは中国に対して軍事的に抑える意思はなかったがブッシュにはある。
  2. 今後起こりえる台湾海峡の軍事対決は、旧来の陸軍や海兵隊を動員した占領作戦では無い。中国は、ミサイルや戦闘機で台湾の通信施設、政治施設、軍事施設を一挙に攻撃を仕掛ける近代兵器による攻撃を行う
  3. これに対しアメリカはあらゆる兵器を台湾に売却する用意がある。兵器と兵器による戦争だから国が小さくても戦争できるから自分たちで戦え。
  4. 中国が戦争を仕掛けたら、台湾は三峡ダムにロケットを打ち込み破壊するといえばよい。パワーバランスによって戦争は起きない。
  5. 中国の軍事的脅威に対しては米国は一歩も引かない
  6. 中国は経済面で拡張したければ米国のいう事を聞かなければならない
  7. 米国は中国に迎合しない。

国連

  1. 国連はもう用無し
  2. サダムフセインのお金で腐敗して役立たず、国際的なスキャンダル、安保理云々は米国にとってどうでもいい。
  3. 日本は常任安保理にしてやるが拒否権無し
  4. でも、ドイツはイラク戦争で反対したからダメ

まぁなんつうか、アメリカ中心主義なんだけど^^;、先の北朝鮮金正日政権の崩壊は既に折込済みで、その後と言うのは奴らはある程度青写真描いているんだろうな。
最後に、chosun.comに、中国の戦略についてのより詳しい記述を見つけた。

米国の代表的な対北朝鮮強硬論者の一人であるマイケル・ホロウィッツ氏(ハドソン研究所首席研究員)は23日、「北朝鮮は1年以内に内部から爆発し、金正日キム・ジョンイル)(総書記)は来年のクリスマスを楽しむことができないだろう」と主張した。
同氏はワシントンの研究所で「金正日政権は持続されるか」をテーマに行った講演で、北朝鮮内部のエリート層の動揺に加え、北朝鮮に対する米国、日本、中国などの立場の変化によって金正日政権は維持不可能で、遠からず自動的に崩壊するだろうと主張した。
同氏はとりわけ、「中国は金正日政権を持続させる政治的なコストが極めて大きいため、すでに金正日(総書記)の後継者にどういう将軍を選定し、この将軍が受け継いだ北朝鮮に20万人の人民軍を駐留させるシナリオを作成している」とし、「中国は北朝鮮の崩壊時、200万人の北朝鮮住民の南下を放置して韓国経済を麻痺させ、ライバルを排除する一挙両得を狙うだろう」と述べた。

韓国に200万人か。じゃ中国に難民は行かないのか?って言うと行くだろうな。北朝鮮に中国が継続して介入するなら、北朝鮮崩壊時のコストは中国が一番負担すべきなんだが。
中国がリードして金正日政権を崩壊させるなら、中国の息の掛かった将軍を立てて北朝鮮を継続させることもありえるか。
でも、幾つかのシナリオがありえる。例えば、日本が経済制裁を発動するとする。あちらは、日本の経済制裁を「わが国に対する宣戦布告とみなし、強力な物理的方法で即時対応するであろう」と言ってる国なんで、日本に対し攻撃してくるだろう。となると当然、日米安保条約により米国が軍事介入することとなる。この場合、中国(とロシアもかな)の行動を牽制する政治的布石が必要だな。
こちらのシナリオならば統一は可能か。でも、日本の負担はとんでもなく大きそうだな。
無論、この場合アメリカや韓国と十分打ち合わせしてやらなきゃダメだな。もっと言えばアメリカの指示で経済制裁するぐらいでないとダメだわな。戦争になるのが目に見えてるんだから。しかし、こっちのシナリオはダメだなぁ。韓国・日本の負担が大きすぎると思う。大体日本は戦争に対する準備が何もないもんな。